あらんです

ドーモ、あらんです。

呉服

着物がほしい。ヨーロッパから帰ってきて、そう思うようになった。 一人で異国をうろうろしながら、日本ってなんぞ...のようなことを考えていたからなのかもしれない。 江戸時代あたりくらいまでの日本の文化的なものに、とても魅力を感じるようになっている今日このごろ。

私はあまり衣類にお金をかけることがない。 欲しい服があまりない...のである。 キルラキルではないけれど、ハイファッションのブランドって「服に着られる」ような感じがしてしまって、着づらい。 いつもユニクロとか無印みたいなブランドで済ませている。 大体同じようなものを着倒して、ぼろぼろになった頃に買い換えるようなことを繰り返している。

そんな姿でこないだかつての同僚と飲んだとき、 「もういい年なんだからさ、身だしなみもちゃんとしなきゃね」 と、さり気なく言われたことが、とても印象に残った。

いまだかつてないヒッピー感があったそうである。 こりゃ空港で職員に色々根掘り葉掘り聞かれるよねという話になった。

たしかに。ちゃんとしてみてもいいのかもしれない。 自分も景観の一部として見られるわけで、美観までいかなくとも、めやすきものくらいにはなっていたい。

ところでちゃんとしているとは、何なのか。 ぱっと思い浮かんだのは、ジャパニーズ・キモノだった。

スーツとかあんまりしっくりこない。 セルフイメージに合わないというか。んなものは結婚式にお呼ばれしたときくらいしか着ないし、窮屈で嫌だ。 革靴とか本当嫌で、スーツ着用の会社にいたときは、首輪で鎖繋がれた猫ばりに発狂しそうになりながら仕事をしていた。

キモノは...なんかカッコいい。日本の風土にも合うようにデザインされているはずだし、逆に新しい。ゆったりしてそう。 このノリは、外国人から見た日本という意識に近いのかもしれない。

でもさ、東京の街歩いてて、着物姿の人が電車乗ったり車乗ってたり、英語話しかけたら英語でレス帰ってきたり、スマホいじったりとかしてるの、めっちゃ面白くないですか?

んなことあどうでもいいんだ。ともかく私は着てみたいと思った。それが重要である。

どうしたらいいかわからないので、Facebookで助けを請うたのだが質問が獏としすぎていて質問になっていなかった。 大学時代の同期が「好みを明らかにせよ」と助言をくれた。

いやまあ、それがわかったら苦労はしないんだが... と思いつつ、そもそもあんま調べてない俺が悪いよな、とも思った。 おそらく着物を着ている人は日常に溶け込んで使っているから、俺みたいな漠然とした質問を投げられても答えようがないのであろう。 もっとこの色、このガラ、このお店、みたいに具体的にしないと、回答不能であるよな。別に店員さんであるわけじゃないし。 そもそも男性で着物来ている人が少ないのだ。女性は結構着ている人ちらほらいるけど。

私は着物についてどのくらい理解しているのか。何を持って着物と思っているのか。 ほぼ何も知らないではないか。 ということがわかった。 一歩前進である。

調べてみると、着物というのは多層構造になっており、かつ帯や履物といったものとセットになっている。 肌着の上に長襦袢、その上に着るのが着物で、更にその上に羽織を重ねる。 それぞれに帯があり、また、重ねたものを脱ぐときに、絵柄があると洒落ているとか、なんとか、そういう思想もあるらしいとかなんとかかんとか。 また、保管方法にも気をつけないと虫に食われたり痛むので、桐のタンスや衣装箱が必要ということもわかった。

あまり柄物は好きじゃない。できれば無地がいい。

古い呉服屋さんのウェブサイトを見たが、どうもしっくりこない。てか高すぎワロタ...。 多分自分の好みとしては、現代流にアレンジしているものがいいだろうと思った。 ある程度買いやすいように、値段も穏やかになっているだろうと思う。安ければいいってもんでもないが。 古い伝統を維持しているものは、たぶん威厳がありすぎて私には合わない。 お店に行っても若造が帰れ!と言われそうなイメージが有る。行ってみないとわからないけど。 もう少し年をとったり、社会的な地位があったりすれば自信をもって敷居をまたげるかもしれない。

若者や外国人でも着れるようなブランドのものがいいと思った。

着物 モダン とかでググってみて、以下のお店が良さげであると思った。 どうすかね?

the-yard.jp

www.yandsons.com

なにはともあれ、とりあえず行くべし。 あと、保管スペースどうするんだ問題と、手入れどうすんの問題は、これまた別に考えることにする...。 目下の課題は収納スペースがないことである。今のアパートは収納力が低い。 もっと収納力の高い家に住みたい。 家に関してはまた別に記事を書く。