あらんです

ドーモ、あらんです。

三十と四だよ

こんにちは、あらんです。今年で齢34を迎えました。アラサーを騙れる最後の年でござる。

SNS等でメッセくれた人、ありがとうございました。

先日祖母が齢90を迎えて、誕生日を祝ってきた。
祖母はまだかなり元気で、私も老いるならあのくらい快活にありたいと思う。

ゲーム

5月はUbisoft製のゲームをやった。 Anno1800、アサシンクリードオリジン、アサシンクリードオデッセイの3つ。 仕事以外はほとんどゲームに費やしたと言ってもいい。 アサシンクリードをやっているときはほとんど寝ていなかった。

Anno1800

Anno1800はその名の通り1800年代に取材している。 世界史だと産業革命~帝国主義あたりの時代である。 プレイヤーは領主となって、自分の島を開拓し、資産を増やして親族の汚名を返上する。 様々な困難やライバルとの関係性を乗り越えて、開拓民を増やし、街を広げ、産業を起こし、文化を発展させていく。 時にライバルとは貿易をするもよし、同盟を組むもよし、戦争をするもよし...と、かなり自由度が高い。 その頃普通にあった先住民へのドぎつい侵略とか奴隷貿易とか、そういうのはぼかされている。まあ、そこはフィクションなので。

最初は平和にやっていこうという感じで領土も増やさないし周辺諸国にいい顔しているんだけど、いい顔していると同盟国に強制的に戦争に巻き込まれるわ、 自分の島の資源は限られているから資産が思ったように増やせないわ、周辺諸国はお前が占領しないなら俺が占領するわwwという感じでどんどん増やして軍備増強して... んで同盟国が滅ぼされ、艦隊が島を囲むようになり、貿易船も沈められ... 同盟は程々にして、経済的につながっておくくらいが一番程よいし、相手にやられる前に自分が領土拡張するのが一番手っ取り早い防衛策だということになる... 帝国主義時代に植民地獲得競争があれほど熾烈を極めたのは、一つには「やらなきゃやられる」というのがあったんでねーの? と、製作者側は思っていたような作りになっている。
でも軍備増強するのすげーコストかかるし、ぶっちゃけなくていいなら経済を回すだけにフォーカスしてえよなという気にもさせられる。

なお難易度を上げると一つの島でとれる資源の量や生産性は下がる上、ライバルと対立関係が増すようになる。
この辺もよく考えられてて、やりこみ要素がたくさんある。

あと印象に残ったのは新聞を編集することができて、一昔前だとプロパガンダ、今で言うフェイクニュースのようなことを手段の一つとして実行できること。
民衆の幸福度に影響するので、いいニュースを流さないと生産性が下がるし、自分の島から開拓民が出ていってしまう。
あと民衆は酒がめっちゃ好きで、酒が足りないとストライキや暴動が起きる。声を上げるうちはまだ良い。最後には島を出ていく。

アサシンクリードオリジン

オープンワールド系のRPGは、ブレスオブワイルドを最後にやっていなかった。これは久々にプレイしたRPGで、また久々に手放しでおすすめできる作品だった。 まずグラフィックがすごい。 オブジェクトの作り込みが半端ない。 カエサルとか、クレオパトラとか、世界史の教科書に太字で書いてあるような人が生きていた時代。 場所はエジプト。 砂漠もあれば、ピラミッドやスフィンクスもあるし、アレクサンドリアのような大都市もある。 なお、普通にカエサルは出てくるし、暗殺されるシーンも見れます。 基本人が死にまくるし、流血シーンもいっぱいあるので、そういうのが苦手な人は無理だと思う。

街のオブジェクトが美しくて、歩いているだけで楽しい。 猫に近づくと主人公にすり寄ってくるのがとてもかわいく出来てる。

そういうゲームならではの細やかなインタラクションが、丁寧に作り込まれていて、ただただすげーってなりながらプレーしていた。

ストーリはわりとシンプルで、復讐を軸に、悪い権力者を倒していくという物語。分岐は殆ど無い。 暗殺教団の教祖が、なぜ教団を作るに至ったのかという物語である。 まあ教祖だからめっちゃ強いのか、俺TUEE感がすごい。 グラフィックカードがそこそこ良いものを使っているので、高設定でもヌルヌル動いた。

アサシンクリードオデッセイ

相変わらずグラフィックが流麗である。これも面白かった。好みで言えばこちらのほうが好みである。

次の舞台はエジプトからギリシャへ。 ペロポネソス戦争の頃の話で、このゲームにも有名人がいっぱい出てくる。 あのソクラテスも登場。

主人公はスパルタの国の生まれで、傭兵稼業をしながら戦場をまわったり、用心棒をしたり、物騒な裏仕事をこなしたり、お使いをしたり...と様々なクエストをこなしながら、セカイを旅していく。

スパルタという国は、現在の歴史では、かなり女性の社会的な地位が高かったということになっていて、それがこのゲームでも見れる。
ギリシャでは普通だった少年愛とかは、なかったことにされていて、そのへんは現代のフィクションだなという気がするが、奴隷は普通に出てくるし同性愛も普通にある。

正直、オリジンは難易度ハードでも難しいと感じなかった。ちょうどいいという感じだった。 サイドクエスト全部こなして、ロケーションイベントを全部こなしても、コミコミで60時間くらいでクリアできた。 オデッセイは90時間くらいかかった。

序盤は結構敵が強いと感じることが多かった。 獣に囲まれて一度ダウン取られて、油断してるとダウン中にも攻撃を食らうので、一瞬でしぬ。 割と簡単に主人公が死ねるゲームだった。
そのためか、ゲームのボリュームが前作の倍くらいに感じた。

レベルアップしてスキルポイントの振り方を工夫したり、装備についているボーナスをうまくコントロールすると、たまにとんでもないダメージが出て、強くなったことを実感できる、そういう成長が味わえる楽しさあたりとか、さらにうまく作ってあるなーと思った。

ストーリーは、結構分岐がある。正直わかりやすいストーリーではないし、もっというとこれよく出版したよなという感じである。
自分の選択によって重要な人が簡単に死ぬし、逆に助けることもできる。
人間には選べることと、選べないことがある。
自由意志や選択をメタ的に扱ったゲームは、私の中ではBioShockが初めてなのだけど(would you kindly...)このゲームもいろいろと考えさせられることが多かった。 何度かやってて辛くなることがあったし、そもそも俺はなんでこんな思いをしてまでこのゲームをやっているのかみたいな気分になった。

普通に登場人物のセリフで泣きそうになったこともある。
いろいろと語りたいことはあるのだが、まあおすすめですというくらいで止めておく。

モブキャラがよく作り込まれていて、というかモブキャラが普通に強い。
クマとかイノシシみたいな獣が山の中を歩いていて、見つかると襲われるんだけど、下手するとワンパンで死ぬ。
緊張感があってとても良い。

フィレンツェという、イタリアの北部?にある都市にいる。 先週はローマにいた。

なんかヤバイ熱波が来ているということで、日中は35度くらいまで気温が上がる。
もう少し涼しいと思っていたんだが、これは想定外だった。
ただ、日陰にいれば湿度が低いため、生きていくことは可能。

ローマ

秩序があるようでない。そんな景観。 ローマ帝国時代の遺跡がゴロゴロしていて、その中を車が走っていたり、となりに普通のアパートが建っていたりするのがごく普通の景観。 とても美しい絵になる場所があるかと思えば、ゴミが溢れかえって治安が悪そうなエリアが突然現れたりと、街が断片的なのが印象的だった。
飯は普通にうまかった。悪くない。値段もお手頃価格で結構たくさん食べれる。
観光名所は恐ろしいほどの人がいて、コロッセオはチケットを買うのに1時間、入るのにさらに1時間くらいかかる。
追加料金を払うと、ツアーの人に連れられて回ることができるが、ゆっくり見たいなら一人で行くことをおすすめする。

めちゃくちゃ有名なところと、そうでないところの差が激しくて、空いているところはほとんど人がいない。
遺跡兼美術館のような場所に、昔の劇場なのか集会所のような場所があって、がらんとしている遺跡でのこのこ歩いているとき、一番歴史の風情というやつを実感することができた。
コロッセオはそれでまあ昔もこんな賑やかだったのかなと思わんでもないが、正直人混みは辛い。

遺跡を暇な時に巡っているときは、アサシンクリードのことをちらほら思い出したりもした。

ローマ史をちょっとでも知っていると、楽しさは倍増するかもしれない。 ちなみにJulyとAugustは、ローマの皇帝の名前が由来だって、知ってました? みたいな薀蓄(うんちく)がいっぱい語れるので、うんちくおじさんにはおすすめ。

観光で行くならいいかもしれないが、長期滞在するにはちと微妙かもなと思った。

ちなみにインターネットは快適だった。

フィレンツェ

メディチ家という中世に突如現れた富豪が作った街。 ミケランジェロレオナルド・ダ・ヴィンチボッティチェリなどの芸術家や、建築家のブルネレスキ、科学者ならガリレオ... と天才を集めていた事でも有名な一族。
銀行業もやっていた一族で、金を使うことを一切惜しまなかった人々だったようだ。

町並みはとても美しく、見どころがギュッと一箇所に詰まっている。
街の人達が伝統を丁寧に守ってきたのであろうという印象を抱く。 昔は都市とその周辺で一個の国だったわけで、日本で言うなら戦国時代のころのイメージが近いかもしれない。 隣国のヴェネツィア共和国とは普通に戦争したりしていて、そのへんの歴史書を読んでも面白い。
そりゃあ都市単位で文化がこんだけ違うわけだと納得。それは日本にも言えることなのかもしれない。
国民国家という概念が生まれてからは、たとえばイタリアというのは一つのまとまりだよねという意識が生まれたけど、元々はまとまりなんてなかった。

街はとてもコンパクトながら、整然としており、歩いているだけで居心地が良い。 京都のように色調の統一感と、高さの制限があって、空と建物の境界線に秩序があるからなのかもしれない。
歩いているだけでなんだかセンスが磨かれそうな気配すらある。

飯はローマと比べると、という感じになるのだが、めちゃめちゃうまくて、感動するレベルの食にありつくことができる。
しかもそんなに高くないところがポイント。   もちろん高級なレストランも結構あって、そういうところに行くと祇園とか銀座で食べるくらいの値段になるのだろう。
トライしてみたかったが、一人で行く度胸はなかった。

値段の安さで言えば、これはローマというかイタリア全体に言えることだけど、ワインがめちゃくちゃ安い。 下手したら水より安いものもある。 1ユーロくらいで売っているものもある。
まあ、多分私は怖くて手が出せないが... 8ユーロくらいから普通に飲める。

コンパクトなだけあって、文化遺産はどこも混雑している。
有名な美術館は、入るのに最低1時間はかかる。
でも、並んででも見る価値はある。

唯一残念なのがインターネットが恐ろしくひどいこと。
建物の中に入ると、そのしっかりした作りのためか、電波が通りにくくなる。
wi-fiは正直使いものにならないのでは...というくらい遅い。

今後

来週はボローニャへ、その次はミラノへ行きます。 熱波がもう少しマシだったら、さらに快適な旅だったのでしょうが、まあ気候変動はどうしようもない。
なおイタリアはゴミの分別がかなりユルイです。プラゴミ分別しようという気はあまりないみたい。

正直ここまで暑いと災害だよなと言うレベル。

Heat wave: Europe to experience 'intense heat' - CNN

自然災害系のやつは、フランスで大粒の雹が降ったり

https://www.bbc.com/news/av/world-europe-48668417/french-storm-hail-batters-south-east-france

サルディニア島でイナゴが大発生したり

https://www.bbc.com/news/world-europe-48580182

一昔前だったら預言者みたいな人が出てきて大変な騒ぎになってそう。 三国志時代だったら黄巾の乱とか起きてそう。

正直住めないレベルに気候が変化してしまったら、移動するのが一番妥当な選択肢になるわけで、そうなったら自分の身の回りはどうなるんだろうというのは、東京に住んでいる私にとっても他人事じゃない気がしている...

それはそうとして、帰国したら俺はダークソウルとテラリアをやるんだ。