あらんです

ドーモ、あらんです。

大分と福岡に行った

大分と福岡にちょっとだけ行ったのじゃ...。

由布院 別府

温泉に行きたかったので由布院へ行った。 別府と迷ったが、秘湯感は由布院のほうがあって、ゆっくりできそうだったからこちらにした。 結果的に良かった、と思う。 空気も綺麗で飯も美味しかった。 高原の緑の色合いが、明るくて良い。 別荘地になる所以もわかる気がする。 誰か10万円くらいで別荘譲ってくれねえかな...温泉付きで...

正直くつろぎすぎて...じゃあない、仕事に集中しすぎて、あまり書くことが無いのであるが... 開発合宿なので、宿にこもって作業をしていたのであります。

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大分は意外と知られていないかもしれないが、いろいろな食の宝庫である...。 野菜、米、肉、魚、酒... 水がきれいなことを生かして、ビールの醸造を行ったり、豆腐を作ったり... 水は本当に美味しい。 豆腐屋さんが山の中に点在する。うまい水で作った豆腐がこれまた絶品... 一度これを食べると、東京のスーパーで売っている豆腐が少し耐え難くなる。そのくらい品質に差がある。

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木綿豆腐、絹豆腐、豆乳。

大分の牛肉といえば、豊後牛...佐賀牛宮崎牛の影に隠れているけど、一応ブランド牛。 豊後ってどこや!となるのもマイナーな一因なのかもしれない。

由布院は山だが、別府は海に面している。漁港もある。 海の幸もたくさん取れる。ブリやシマアジが最近評判らしい。 海の幸も山の幸も楽しめる。というか、九州はどこも海に面しているから、どの県も食材が豊富だ。

「利休(りゅうきゅう、と読むらしい)」と言って、シマアジやブリの漬け丼なのだが、これがまた美味しい...鮮度には勝てない。 とり天も名物らしく、こちらも美味しくいただいた。 大分市は鶏肉消費量日本一...! https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2019/05/15/JD0058073447

焼酎や日本酒も美味しいものがある。いいちこは大分の麦焼酎

熊本方面へ行けば牧場もあり、中には直接動物と触れ合うことが出来る牧場も...羊はともかく、豚やラマまでいるぞ... 直接というのは、本当に直接だ。柵などという概念は無い。 柵は、かじられ、穴を掘られ、ほとんど効力を為していない。

食欲への忠実さがものすごく、園内に入った瞬間に取り囲まれる。

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羊が犬みたいについてくる

衣服の生地は綿だろうが合成繊維だろうがおかまいなく、食えそうだったらしゃぶってくるので要注意だ。 おさわりは全然OKなのだが、触ったあとはしっかり手を消毒しましょうね...。 なかなかシュールな牧場なので、ぜひ行ってみてほしい。これだけで記事かけそうなやつや。

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その近くにある違う牧場。なんというか、ちゃんとしてるw

車さえあればそんなに不便を感じなかった。観光スポットがいい塩梅にあったので、休憩がてら寄って... のようなことを繰り返していたらすぐに日が暮れていた。

草原の中にソフトクリーム屋、コーヒーショップがあったりして、青い空、鮮やかな緑、おいしい空気と一緒に食すことができる。

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青空の下で飲むコーヒー

冬は雪で交通網が麻痺するとのことなので、行くなら雪が振り始める前。

なお、これは余談であるが、喫煙者にとっては過ごしやすいようで、入るお店はすべて喫煙OKだった。 至る所に喫煙所もあった。愛煙家が多く在住しているのだろうか。

別府市内は、実はそこまで旅しておらず、唯一行ったのはゲンシシャという謎の漫画喫茶である。 ツイッターやインスタグラムで結構知る人ぞ知る、エログロナンセンスの収集品を見れる貴重な場所らしい。

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ゲンシシャ。

漫画研究家の店主の方が開いたお店で、店内には大量の漫画と写真集や、骨董品が所狭しと並べられている。 「これはxxx、これはxxx」と、淡々と、延々と紹介し続けられる。 涼しい顔をしているが、目の奥には蒐集欲とでもいうべき情熱というか、信念のようなものを感じた。 「見えないもの」を見る、という言葉の意味がよく分かるような、わからないような。 お店はとても小さいので、注意が必要。

濃密な時間を過ごす事ができるので興味のある方はぜひ。他ではなかなか見られないものがたくさんある。

博多

大分から車で向かった博多は、台風のおかげでほとんど出歩けなかった。 宿と飯屋、時々カフェの往復...

ご飯は外れない。美味しい。 モツ鍋、ラーメン、ゴマサバ...大体それっぽいものは食べたんだろうか。

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モツ鍋

福岡出身の方に教えて頂いた呉服屋は、閉まっていた。 それがきっかけでとある履物屋さんを見つけて、そこで草履を衝動買いしてしまった。

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結構歴史のある履物屋さん。

交通網はかなり発達しており、地下鉄は少し高いものの、とても便利だった。 空港が驚くほど近い。 博多駅から電車で5分...! 5分だよ。ちょっと隣駅行くわ、で空港まで行ける。

博多は高い建物がない。 京都のように景観が関わっているのか...?と思ったら、そうではない。 飛行機の発着路に密接しているから、ということ。

町中を歩いていると飛行機がかなり近くに見えることがあり、空の街なのだということを実感する。 この利便性も相まってか、外国人観光客も多かった。 折しもラグビーのワールドカップパブリックビューイングを駅前で行ったりもしていた。

そういえば大分は外国人観光客が目立たなかったな... 某日の朝刊によれば韓国からの観光客が67%減ということなので、かなり痛手を負っているようだった。 福岡空港からソウル釜山まで行くほうが、東京へいくより早いし安い...ので、行きやすかったから来ていたのだろう。 そういえばK-POPファンの私のいとこもしょっちゅうソウルへ行っていたな...。

特定の国に顧客を依存すると、危険であるという一例かもしれない。 逆に言うと観光地としてはそれだけ魅力がある。他のエリアからの観光客の伸びしろはまだまだあるということなのでは...? 大分は、海もあるし山もある。温泉も豊富だし、旅館もいい感じのがたくさんある。 御飯も美味しい。

話を博多に戻そう。 人はにぎやかでフレンドリーだった。 というか、たまたま良いバーに入っただけかもしれない。 店員さんが話し相手になってくれて、滞在中は毎晩そこに通った。 謎のおじさんと銃の話で盛り上がったり、店員さんのダークサイドを覗いたり、隣席で突然起動した女型シーモネーターに戦慄したり、店員さんの制圧するさまを眺めていたり。 観光らしい観光はしていないが、人は濃かった...。てか、銃器。。。(※誤解なきように言っておくと、一応モデルガンです。)

まさかM93R、L-96と水平器付きのライフルスコープ、銃の持ち方について盛り上がるとは。BattleFieldやっててよかったぜ... お願いしてL−96構えてる写真取らせてもらったが、ここには載せられない。 コッソリ見せてあげることは出来るので、見たい人は言ってください。

これは余談だが、やはりというか、美人な女性が多かった。 好みの問題もあるかも知れない。私が九州の出だから、親和性を感じるのかも知れない。 それでも、視覚的に飛び込んでくる顔面の、目の保養率の高さがすごい... ほんますごい...

次回

名古屋か新潟について書きます。 ではまた。

着物を買った

着物

着物を買った。

結局行ったのは THE YARD さんだけ。 外苑前と表参道の間くらい、閑静な通りにお店を構えている。 モダンな雰囲気がある。 平日に行ったので、自分しか客がいなくて、入るとき少し緊張した。

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店内

ヒッピー感溢れる服装の怪しげな男を、怪訝な面持ちで迎えてくれた店員さんに、着物初心者ですと言うと、それでしたら、とあれやこれやと仕組みや生地について説明してもらった。 なんで興味を持ったのかというくだりを説明すると、笑ってくれたので救われた気がした。

完成品が無い。羽織は一応あるけど、着物や浴衣は反物しかない。 友人が「好みを決めよ」と言った所以が、理解できた。

相談しながら、生地を決め、採寸して、注文した。 生地は綿、麻、絹、ウール入のものなどがあり、絹が最も高い。質感も上質な感じである。ただ、手入れが大変。 色はかなりバリエーションが豊富である。選ぶのが楽しい。

最初浴衣を購入して、それから着物を1セット注文することにした。 ちょうど新作が浴衣が届く頃に出るという話だったので、それを見てからにすることにした。 結局新作よりも、そのときに目をつけていたものを選択した。

実際に反物を羽織ってみたり、鏡で見たりするとまた違った印象になるので、やはりこれは必ず店に行って買うべきだと思う。

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仕立て中

採寸して自分仕様に出来上がるというのは、それなりに値段がするものの、とても満足感がある。 量産された工業製品に自分のサイズを合わせるのではなく、私のためにサイズをあわせて作ってくれるわけだ。素敵やん?

採寸は一筋縄では行かない。 私は身長も高いが、(185cm以上)、腕が長い。 そのため、"割入れ"と言って、反物を縫い合わせてサイズを調整する作業が必要だった。 今まで来客したヤツの中で一番腕が長かったらしい。 (スーツとか仕立てるときいつも腕がにょきっと出ている感じになってしまうんだよな。) 採寸して発注してから、大体3週間ほどで届いた。

なお、当然のことながら足のサイズもでかい。 草履や足袋などの履物は、取り扱っているサイズがなかったので、専門店へ当たってくれと言われた。 いくつか紹介してもらった。 力士さんとかが買いに行くようなお店ということなので、きっと私でも大丈夫だ。 餅は餅屋というが、小物や履物の専門店で買うのも面白いよなと思った。 未だ買ってないし、足を運んでないけど...

帯の結び方がぎこちないので、練習が必要。 あんまりやりすぎると手垢がついたりぼろぼろになりそうなので、代わりになりそうなものを買いたいところ。

浴衣は幸い、まだ暑いので、あと数回は着れそうである。 まあ駄目だったらまた来年か、暑い場所に行って着れば良いのである。 今月、開発合宿がてら温泉旅館にでも行こうかと思っているので、そこで着るのもありかもしれない。

着物は...先日バンコクの友人の結婚式にお呼ばれしたが、そういう場に着ていくのもありかも知れぬと思った。もちろん、浴衣ではなくて着物だけど。結婚式というイベント、あと何回参加できるんだろう...?

なお、お値段は決して安くはない。決して、安くは、ない。でも、買ってよかったと思っている。

着物のケースは未だ買っていない。プラスチック製も考えたが、あえて桐にこだわることにする。 できれば国産の桐で、かつ職人さんがちゃんと作ったものがいい。 が、高そう。。。

ここ www.kiri-tansu.jp あるいはここ www.1kirizo.com が良さげだが、どうしたものか。

あるいは両方買ってレビューする...か?

引っ越し?

をしようと思っているんだけど、物件を探せば探すほど、今の物件の良さ(特に立地)が際立ってしまう。 囮物件が多いのか、それとも本当に予約が入ったのか、私が内見をする前に予約が入ってしまうものも多い。 直前に予約が入りましたとか、ホンマかいな。

...見つからないからと言って変に妥協したりすると、ろくなことがない。家探しに妥協は禁物というのが私の信条である。 フィルタはかなり細かく設定している。

私の少ない人生経験から導き出された、自分の中では確かな傾向として、強く希求しているときは、たいてい良い物件が見つかって、そこに落ち着くものである。 つまり、そこまでほしくない以上、見つかる見込みも無いのかも知れない。本気ではないからだ。 引っ越す理由って、ちょっと退屈しているから、停滞感があるから、という程度のものなので、必要かどうかで言えば、不要である。

もう思い切って静岡、名古屋、京都、福岡といった東京から離れた都市に住むくらいのことをしたほうが良いのか? それとも、国内は甘えで、海外に速攻移住したほうが良いのか? 環境を本気で変えるのであれば、そのくらいのことをやる必要がある。

...と、結局目当ての物件を内見することすら叶わなかった国分寺を歩きながら考えて、ふと思い当たる。 引っ越しに囚われている。 問題は"気分"ではないか。であれば、気分転換ができれば良いわけだ。 だったら、コワーキングスペースとかシェアオフィスのようなことを探したほうが良いのかもしれないな...?

というわけでよさげなコワーキングスペースを探すことにする。

多少遠くても、たまに行くくらいだからOK。 もし私に教えてやっても良いぞという有徳者がおられましたら、おすすめの場所を私だけにコッソリ教えてください。

ちなみにであるが、国分寺の胡桃堂という喫茶店が趣深いお店でとてもよかった。 kurumido2017.jp

PMA

僕は仕事仲間に恵まれている。 何故と言うに、話が通じるからである。少なくとも僕が話すことは理解されたというフィードバックを受け取ることができる。 自分の体験を話しても相応の共感が得られるし、結構似たような感性なのかもしれない。

常にいろんな情報を仕入れてアップデートしているし、歩むことを止めない。 仕入れた情報を自分なりに言語化して、テーブルの上に並べることができる。

それは案外、当たり前ではないのかもしれない。 変化を受け入れなくてもいい世界に生きていれば、人は変化することをやめる。 ただそれだけのことである。 取り巻く情報に差がありすぎると、話していて違和感のようなものを覚えて、それが時にはネガティブな感情になってしまう。 ネガティブな感情は、無意識の内に避けるようにできている。

今日久しぶりに集まって飲んだのだが、飲み屋で話している内容は、他の人が聞いたら物騒なものかもしれなかった。 彼らはどこか超越している風情がある。 超越なんて言葉は物々しいが、平然としているところがとてもクールで良い。 どう考えても暗い話が、どこか滑稽なものになる。するとその暗さが小さくなる。

PMAというのは、Positive Mental Attitude の略である。

Overwatchというゲームがある。 このゲームにはプロリーグがあって、スポーツ選手のように契約金をもらったり賞金を稼いだりして生計を立てている人がいる。 その選手の一人、TAIMOUという人がネタで使っていた言葉だ。

Overwatchというゲームは、やってみればわかるが、とても感情的になってしまうゲームだ。 負の感情が吹き荒れることが多い。 このゲームのライブ配信は、配信者が発狂せんばかりに怒ったり、悲しんだりすることが多い。 ネガティブな感情が一種のコンテンツとなっており、彼はそれをある種逆手にとって笑いにしたわけだ。

www.youtube.com

これは一種のネタ動画である。話が脱線しそうなのでこれはこのへんで。

身体に姿勢があるように、メンタルにも姿勢がある。 何かことが起きたときに、なにか問題を知覚したときに、どういう態度を取るか。 そういう話。

問題が起きたときは解決可能なものとして捉える。

問題であったり、ある事象から想定される失敗やリスクというのは、たしかに人を圧倒するようなものがある。 圧倒されるとき、人の精神は敗北している。 僕の仕事仲間は、圧倒されない。どうにかそれをハンドルしようとする。彼らは勝利する。 オプティミズムというのは、ヤバい事実を見ないことではない。見えているが、その先へ行ける態度のことである。 彼らは選択する。従うのではなく、選択する。

少なくとも、僕はそのように思っている。 だからそういう人といると、心強いと感じるし、そういう人の助力になりたいと思うのである。 僕もそうありたい。

...世の中はヤバみが吹き荒れているが、圧倒されない。 どうにかこうにか、なんとかなるさ。なんとかするさ。 そんなことを思った一日であった。 ありがとうございます。

呉服

着物がほしい。ヨーロッパから帰ってきて、そう思うようになった。 一人で異国をうろうろしながら、日本ってなんぞ...のようなことを考えていたからなのかもしれない。 江戸時代あたりくらいまでの日本の文化的なものに、とても魅力を感じるようになっている今日このごろ。

私はあまり衣類にお金をかけることがない。 欲しい服があまりない...のである。 キルラキルではないけれど、ハイファッションのブランドって「服に着られる」ような感じがしてしまって、着づらい。 いつもユニクロとか無印みたいなブランドで済ませている。 大体同じようなものを着倒して、ぼろぼろになった頃に買い換えるようなことを繰り返している。

そんな姿でこないだかつての同僚と飲んだとき、 「もういい年なんだからさ、身だしなみもちゃんとしなきゃね」 と、さり気なく言われたことが、とても印象に残った。

いまだかつてないヒッピー感があったそうである。 こりゃ空港で職員に色々根掘り葉掘り聞かれるよねという話になった。

たしかに。ちゃんとしてみてもいいのかもしれない。 自分も景観の一部として見られるわけで、美観までいかなくとも、めやすきものくらいにはなっていたい。

ところでちゃんとしているとは、何なのか。 ぱっと思い浮かんだのは、ジャパニーズ・キモノだった。

スーツとかあんまりしっくりこない。 セルフイメージに合わないというか。んなものは結婚式にお呼ばれしたときくらいしか着ないし、窮屈で嫌だ。 革靴とか本当嫌で、スーツ着用の会社にいたときは、首輪で鎖繋がれた猫ばりに発狂しそうになりながら仕事をしていた。

キモノは...なんかカッコいい。日本の風土にも合うようにデザインされているはずだし、逆に新しい。ゆったりしてそう。 このノリは、外国人から見た日本という意識に近いのかもしれない。

でもさ、東京の街歩いてて、着物姿の人が電車乗ったり車乗ってたり、英語話しかけたら英語でレス帰ってきたり、スマホいじったりとかしてるの、めっちゃ面白くないですか?

んなことあどうでもいいんだ。ともかく私は着てみたいと思った。それが重要である。

どうしたらいいかわからないので、Facebookで助けを請うたのだが質問が獏としすぎていて質問になっていなかった。 大学時代の同期が「好みを明らかにせよ」と助言をくれた。

いやまあ、それがわかったら苦労はしないんだが... と思いつつ、そもそもあんま調べてない俺が悪いよな、とも思った。 おそらく着物を着ている人は日常に溶け込んで使っているから、俺みたいな漠然とした質問を投げられても答えようがないのであろう。 もっとこの色、このガラ、このお店、みたいに具体的にしないと、回答不能であるよな。別に店員さんであるわけじゃないし。 そもそも男性で着物来ている人が少ないのだ。女性は結構着ている人ちらほらいるけど。

私は着物についてどのくらい理解しているのか。何を持って着物と思っているのか。 ほぼ何も知らないではないか。 ということがわかった。 一歩前進である。

調べてみると、着物というのは多層構造になっており、かつ帯や履物といったものとセットになっている。 肌着の上に長襦袢、その上に着るのが着物で、更にその上に羽織を重ねる。 それぞれに帯があり、また、重ねたものを脱ぐときに、絵柄があると洒落ているとか、なんとか、そういう思想もあるらしいとかなんとかかんとか。 また、保管方法にも気をつけないと虫に食われたり痛むので、桐のタンスや衣装箱が必要ということもわかった。

あまり柄物は好きじゃない。できれば無地がいい。

古い呉服屋さんのウェブサイトを見たが、どうもしっくりこない。てか高すぎワロタ...。 多分自分の好みとしては、現代流にアレンジしているものがいいだろうと思った。 ある程度買いやすいように、値段も穏やかになっているだろうと思う。安ければいいってもんでもないが。 古い伝統を維持しているものは、たぶん威厳がありすぎて私には合わない。 お店に行っても若造が帰れ!と言われそうなイメージが有る。行ってみないとわからないけど。 もう少し年をとったり、社会的な地位があったりすれば自信をもって敷居をまたげるかもしれない。

若者や外国人でも着れるようなブランドのものがいいと思った。

着物 モダン とかでググってみて、以下のお店が良さげであると思った。 どうすかね?

the-yard.jp

www.yandsons.com

なにはともあれ、とりあえず行くべし。 あと、保管スペースどうするんだ問題と、手入れどうすんの問題は、これまた別に考えることにする...。 目下の課題は収納スペースがないことである。今のアパートは収納力が低い。 もっと収納力の高い家に住みたい。 家に関してはまた別に記事を書く。

Jump or Stay

あれから1ヶ月経ったのか..という感じであるが、まあそんなものであるか。 長いようで短かったし、短いようで長かった。 記憶における人間の時間感覚というのは、割と自由にできているなと思う。

あれからスイス、ポーランド、ベルギー、ノルウェーと回って、今アイスランドに来ている。 スイスとノルウェーはとても自分好みで、いつか本気で住んでみたいと思うようになった。 まだいいところしか見えていないという事はある。 特に、冬を経験していない。冬大丈夫だったら、もっと長期滞在できる算段を立てても良いと思った。

国を変えてみるというのは、環境を変えるカテゴリの中で、今の所最もハードルが高い(私の中で)。 そのうち宇宙に旅立てるようになったら、惑星とか銀河とか、そっちのハードルのほうが高くなりそうではあるが...これはまだSFのはなしである。

どこかへ飛び出すのは、高校をやめてからというもの、故郷を離れることも、転職をすることも、(もしかしたら失恋も)予行演習のように行ってきたことではある。 それが今度は国家になるわけだ。

観光客としてなら、日本人は大体どこの国でも受けが良かった...それは、ある程度金を落としてくれるからであり、彼らにとっては有益だからである。 大体において行儀がいいし、食文化や、最近だと漫画やアニメがとてもポピュラーである。 品行もおとなしいからノイズみたいに思われることもない。基本的には。

でも住むのは違う。言葉も習慣も違う人達の中に溶け込まないといけない。 住む人間として受け入れられるか...というのは全く別の問題である。 こちらとしても、旅行で感じるその国の気風や人間性というものだけで判断することはできないだろう。 その国の...というより、自分が暮らす周囲の人間性というのは、ある程度住んでみて、関わってみないと表層的なところしかわからない。 今は良い面しか見えていないが、いざ行ってみるとそうでもなかった...なんてことは、よくある話ではある。 そういう言葉というか、思ってるほどじゃないよ、という感情のベクトルは、なにか新しいことをする際にブレーキになる。

環境変える系のことをするときって、あまり詳細に考えないほうが、新しい物語が始まる気もする。 全く考えなしというのは愚行であると思うし、私は生活水準を落とす気は無いので、その意味での制約は大きい。 でもそれはハードルであって、ブレーキではない。 ブレーキは後ろ向きな志向になり、ハードルは前向きな志向になる...と思う。

私はできれば、その国の文化や習慣を尊重したいと思っているし、たとえばスイスやノルウェープロテスタントの国であるなら、プロテスタントに改修しても良い。 というか、特定の宗教には所属していないので、改修というより新規参入であるが... プロテスタントの教会は、カトリックの教会よりごちゃごちゃしてなくて、スイスの教会は神経質かってくらい静かで幾何学的な空間が作られている。 宗教の中身は別として、宗教が作り出した文化的な産物は波長が合っていると感じる。 余談だがスイス人の建造技術は半端ない。デザイナーが優秀というのはあるが、大工さん...というよりエンジニアの技術力がマジで半端ない。

なぜスイスやノルウェーが良いかというと、まず気候が良い、というのがある。 でもこれは前述の通り夏しか見ていないので、冬に来てみてもう一度判断するしか無い。 次に自然が豊かである。緑の色が明るいところが好きだ。 そういう景色は、空や雲と調和するし、開放的な感覚を得られる。リラックスできるというか。 そういう美しい色をした自然に囲まれているからなのか、街の景観も美しい。 清潔感もある。ゴミが散乱していない。 あと、水がおいしい。どちらも水資源が豊富である。

食もプロテスタントの国は不味いというイメージがあったが(ドイツ、イギリス、アメリカ...カトリックは、フランス、イタリア、スペイン、ポルトガル...ね? )覆された。 どちらの国もすこぶるコーヒーのクオリティというかフレーバーが自分好みすぎた。特にオスロチューリッヒは俺得すぎた。

歴史的に人間の知性が政治をちゃんと回してきているという風土のようなものがあり、治世が行き届いているというのも好感触だった。 犯罪に対しては、起きてから対処するのではなく、起きる前になんとかしようという発想で回しているらしい。 犯罪がないわけではない。どの国でも犯罪はある...

どちらの国も数カ国ご話せるのがデフォの国なのと、教育水準が高いので一般人の教養というか、話していて1聞いたら10返ってくるような人が多い。 これは普通にすげーって思った。

話し声がうるさくないということもある。スイスはドイツ語、フランス語、イタリア語が公用語だが、エリアによってメインの言葉が違うし、日本の方言みたいに独特な喋り方をする。 ドイツ人のドイツ語ほどハッキリしていないというか、まあこれは好みだと思うが、おとなしめである。 ノルウェーは、言語の構造によるのかもしれないし、民族性がシャイ(と言われている)なのも自分と波長が合っている、という気がした。 なお、彼らは騒ぐときはめちゃめちゃ騒ぐ。週末はパーリナイと化すようであった。

スイスもノルウェーも、EUには加盟してないし、どちらも移民政策が厳しい。 移民に関しては完全に拒否しているわけではなくて、移住するなら一定の条件を満たせというそれだけの話しである。 それは日本も同じである。 そのほうが治安は保たれるし、景観も保たれる... スイスやノルウェーに関しては植民地を拡大しまくったりとか、侵略の歴史が無いし、ノルウェーに至っては国民投票で独立が行われた、「はじまり」が平和な国である。 フランスやイギリスが移民を受け入れざるを得ないのは、過去の歴史上、奴隷貿易や植民地政策という、今の時代からしたら暴虐際周り無いことを行ってきたから、そのツケを払え 、ということでもあるのかもしれない。 この辺はわからない。ただ、歴史的に結び付きが強いアフリカ系の移民がフランスやベルギーに多いのは、そういう事情はかならずあるだろうと思った。

そんな歴史的な話は置いておくとして、現在の都市の状態は...というと...ブリュッセル、パリといった都市は、汚かった。 特にパリ、ブリュッセルはウンコが至るところに落ちているし、煙草の吸殻が尋常じゃないくらい落ちまくっているし、ゴミが散乱している。 夜な夜な誰かが喚き散らしている。 ホームレスは周辺地域から出稼ぎに来ているので、カフェで食事をしていると絡まれる。 まあ、そういうのも含めてごちゃごちゃしているのが好み、という人もいるだろうし、水清ければ魚棲まずという言葉もある。 逆に住んでみたら都なのかもしれない。 移民をたくさん受け入れることで、今までにはない新しい文化が生まれようとしているのかもしれない。 まあでも最終的にそこに是非の判断を加えるのは、今そこに住んでいる人である... 少なくともこれは俺の望む場所じゃねえな、と思った。

スイス、ノルウェーは共にEUに加盟していない。スイスに至っては国連にも2005年まで加盟していなかった。 そして、ここにアイスランドを加えると、EFTAが出来上がる。 何の奇遇かはわからないが、私が良いなと思った国は経済上の同盟国であった。 ちなみにかつてのEFTAは今話題のBrexitの中心人物、イギリスが盟主国であった。 ちなみにちなみにこれはゲームの話になるのだが、Anno1800というゲームで体験した話で、徒に同盟を組むと、同盟国の利害関係に巻き込まれて面倒なのである。 慎重に同盟国は絞って、できる限り中立で金のつながりだけ保っている方が、とても楽である...少なくとも自国の経済とか政治が回っている限りは。 外交上の「立ち回り」の旨さも、スマートだなあと思うのだ。 ただ、スイスに関しては、ドイツ系とフランス系で思想がかなり異なっている。 現地の人曰く、EU加入ははフランス系、反対はドイツ系、という感じらしい。 今後はどうなっていくかはわからない。まあでも、未来が不透明なのはどこも一緒か。

国が豊かであるということも重要だ。 そういう国はどこか余裕のある空気が流れている。 スイスもノルウェーも、共に健全な財政を誇っている。 特にノルウェーは資源国で、国の電力は豊富な水の力を使って水力発電で賄っている。 北海油田も所有しているため、ほとんど輸出に回していることから貿易黒字国となっている。 街を歩いていると、そういう国家財政の潤いのようなものが感じられた。

私は日本が結構好きだ。 京都や鎌倉、金沢といった歴史の風情がある街は魅力的である。 何より食事に恵まれている。これだけ食文化が豊かな国は無い。 一応日本語という言葉も、日常会話であれば日本各地で通じるし、少なくとも私の周りにはいい人が多い。 今の所仕事にも大変恵まれている。 公共交通機関は発達しているし、病院のサービスが安価で割といつでもアクセスできるというのはすげーと思う。 役所も、公務員がちゃんと仕事をしてくれる...基本的には。 地震や噴火といった災害は多いけど、その代わり温泉がある。耐震技術も大したものだ。 一般の住宅とか景観は決して洒落てはないが、中の機能性はかなり充実している。 特に水回りが。 これは海外から帰るといつも思うのだが、シャワーを浴びる時に本当に爽快である... 水道周りが頑丈。 ウォッシュレットもあるしな。(最近は海外でもよく見かけるようになったけど) 漫画やアニメが好きで、海外だとネットフリックスなんかはIPでコンテンツがフィルタされるので、見れない物が多い。 日本だと何でも見れる。 正直これほど魅力的な国は無いんではないかというくらい、自分にとってはたくさんの魅力がある。

まあ、嫌だから移住を検討するというよりは、強く心が惹かれているから行きたい、という話ではある。 また、自分の人生に新鮮さがかけており、私自身が退屈な人間になりつつあることが、どこかで嫌だと思っている、ということもある。

とてもポジティブである。 ...が、これではちょっと足りないという気もしている。 移住に関しては魅力的な部分だけ切り取ればよく、それであれば夏の間だけでいいじゃん、という気がしてしまうし、であれば旅行をたくさんできる仕組みをこちらで作ってしまえばいい...ともなる。 実際、そうなのかもしれない。わざわざ出ていく必要性があるかといえば、必要性はない。

どこかで、ここが「嫌だ」というモチベも持っていたほうが、爆発力というか、瞬発力にはなる気がしている...。 なにかに反発する力というのは、なにかに憧れる力と同じか、それ以上に強い。 使いようによって、とても重要な働きをするのである。 なので、そういう「反発心」とか「嫌悪感」みたいなものも、どこかで大事にしていったほうが良いのかもしれない。 でもそれは、ここで公開すべきことではない、とも考えている。 自分の祖国がディスられているのを見て、快く思う人も少なかろう。 秘められているからこそ、力になる類のものなのかもしれないし。 発散して終わりみたいになりそう。 それは「閉まっておくべき」ものなのだろう。 (「それ」は時に鞘に収まる刀のようなもので、鞘から出したら、どうなるか...というのはかつて経験したことがある。)

さて、問題は、自分が引っ越した先で何を提供するかなのだが... 当面はそのハードルをどうするかということを課題にしたい。 あるいは、不快な季節...たとえば冬行って駄目だったら、日本のどこかに根を下ろさざるを得ず、そこでどうやって自分の快適な空間を作っていくかということを考えなくてはならない。 がんばろ。

追記: 7/31に帰国します。あと残りコペンハーゲンとローマが消化試合的に残ってます。おみやげは...スーツケースの都合で、あまり入らないので、期待しないでください。土産話ならたくさんあります^^

三十と四だよ

こんにちは、あらんです。今年で齢34を迎えました。アラサーを騙れる最後の年でござる。

SNS等でメッセくれた人、ありがとうございました。

先日祖母が齢90を迎えて、誕生日を祝ってきた。
祖母はまだかなり元気で、私も老いるならあのくらい快活にありたいと思う。

ゲーム

5月はUbisoft製のゲームをやった。 Anno1800、アサシンクリードオリジン、アサシンクリードオデッセイの3つ。 仕事以外はほとんどゲームに費やしたと言ってもいい。 アサシンクリードをやっているときはほとんど寝ていなかった。

Anno1800

Anno1800はその名の通り1800年代に取材している。 世界史だと産業革命~帝国主義あたりの時代である。 プレイヤーは領主となって、自分の島を開拓し、資産を増やして親族の汚名を返上する。 様々な困難やライバルとの関係性を乗り越えて、開拓民を増やし、街を広げ、産業を起こし、文化を発展させていく。 時にライバルとは貿易をするもよし、同盟を組むもよし、戦争をするもよし...と、かなり自由度が高い。 その頃普通にあった先住民へのドぎつい侵略とか奴隷貿易とか、そういうのはぼかされている。まあ、そこはフィクションなので。

最初は平和にやっていこうという感じで領土も増やさないし周辺諸国にいい顔しているんだけど、いい顔していると同盟国に強制的に戦争に巻き込まれるわ、 自分の島の資源は限られているから資産が思ったように増やせないわ、周辺諸国はお前が占領しないなら俺が占領するわwwという感じでどんどん増やして軍備増強して... んで同盟国が滅ぼされ、艦隊が島を囲むようになり、貿易船も沈められ... 同盟は程々にして、経済的につながっておくくらいが一番程よいし、相手にやられる前に自分が領土拡張するのが一番手っ取り早い防衛策だということになる... 帝国主義時代に植民地獲得競争があれほど熾烈を極めたのは、一つには「やらなきゃやられる」というのがあったんでねーの? と、製作者側は思っていたような作りになっている。
でも軍備増強するのすげーコストかかるし、ぶっちゃけなくていいなら経済を回すだけにフォーカスしてえよなという気にもさせられる。

なお難易度を上げると一つの島でとれる資源の量や生産性は下がる上、ライバルと対立関係が増すようになる。
この辺もよく考えられてて、やりこみ要素がたくさんある。

あと印象に残ったのは新聞を編集することができて、一昔前だとプロパガンダ、今で言うフェイクニュースのようなことを手段の一つとして実行できること。
民衆の幸福度に影響するので、いいニュースを流さないと生産性が下がるし、自分の島から開拓民が出ていってしまう。
あと民衆は酒がめっちゃ好きで、酒が足りないとストライキや暴動が起きる。声を上げるうちはまだ良い。最後には島を出ていく。

アサシンクリードオリジン

オープンワールド系のRPGは、ブレスオブワイルドを最後にやっていなかった。これは久々にプレイしたRPGで、また久々に手放しでおすすめできる作品だった。 まずグラフィックがすごい。 オブジェクトの作り込みが半端ない。 カエサルとか、クレオパトラとか、世界史の教科書に太字で書いてあるような人が生きていた時代。 場所はエジプト。 砂漠もあれば、ピラミッドやスフィンクスもあるし、アレクサンドリアのような大都市もある。 なお、普通にカエサルは出てくるし、暗殺されるシーンも見れます。 基本人が死にまくるし、流血シーンもいっぱいあるので、そういうのが苦手な人は無理だと思う。

街のオブジェクトが美しくて、歩いているだけで楽しい。 猫に近づくと主人公にすり寄ってくるのがとてもかわいく出来てる。

そういうゲームならではの細やかなインタラクションが、丁寧に作り込まれていて、ただただすげーってなりながらプレーしていた。

ストーリはわりとシンプルで、復讐を軸に、悪い権力者を倒していくという物語。分岐は殆ど無い。 暗殺教団の教祖が、なぜ教団を作るに至ったのかという物語である。 まあ教祖だからめっちゃ強いのか、俺TUEE感がすごい。 グラフィックカードがそこそこ良いものを使っているので、高設定でもヌルヌル動いた。

アサシンクリードオデッセイ

相変わらずグラフィックが流麗である。これも面白かった。好みで言えばこちらのほうが好みである。

次の舞台はエジプトからギリシャへ。 ペロポネソス戦争の頃の話で、このゲームにも有名人がいっぱい出てくる。 あのソクラテスも登場。

主人公はスパルタの国の生まれで、傭兵稼業をしながら戦場をまわったり、用心棒をしたり、物騒な裏仕事をこなしたり、お使いをしたり...と様々なクエストをこなしながら、セカイを旅していく。

スパルタという国は、現在の歴史では、かなり女性の社会的な地位が高かったということになっていて、それがこのゲームでも見れる。
ギリシャでは普通だった少年愛とかは、なかったことにされていて、そのへんは現代のフィクションだなという気がするが、奴隷は普通に出てくるし同性愛も普通にある。

正直、オリジンは難易度ハードでも難しいと感じなかった。ちょうどいいという感じだった。 サイドクエスト全部こなして、ロケーションイベントを全部こなしても、コミコミで60時間くらいでクリアできた。 オデッセイは90時間くらいかかった。

序盤は結構敵が強いと感じることが多かった。 獣に囲まれて一度ダウン取られて、油断してるとダウン中にも攻撃を食らうので、一瞬でしぬ。 割と簡単に主人公が死ねるゲームだった。
そのためか、ゲームのボリュームが前作の倍くらいに感じた。

レベルアップしてスキルポイントの振り方を工夫したり、装備についているボーナスをうまくコントロールすると、たまにとんでもないダメージが出て、強くなったことを実感できる、そういう成長が味わえる楽しさあたりとか、さらにうまく作ってあるなーと思った。

ストーリーは、結構分岐がある。正直わかりやすいストーリーではないし、もっというとこれよく出版したよなという感じである。
自分の選択によって重要な人が簡単に死ぬし、逆に助けることもできる。
人間には選べることと、選べないことがある。
自由意志や選択をメタ的に扱ったゲームは、私の中ではBioShockが初めてなのだけど(would you kindly...)このゲームもいろいろと考えさせられることが多かった。 何度かやってて辛くなることがあったし、そもそも俺はなんでこんな思いをしてまでこのゲームをやっているのかみたいな気分になった。

普通に登場人物のセリフで泣きそうになったこともある。
いろいろと語りたいことはあるのだが、まあおすすめですというくらいで止めておく。

モブキャラがよく作り込まれていて、というかモブキャラが普通に強い。
クマとかイノシシみたいな獣が山の中を歩いていて、見つかると襲われるんだけど、下手するとワンパンで死ぬ。
緊張感があってとても良い。

フィレンツェという、イタリアの北部?にある都市にいる。 先週はローマにいた。

なんかヤバイ熱波が来ているということで、日中は35度くらいまで気温が上がる。
もう少し涼しいと思っていたんだが、これは想定外だった。
ただ、日陰にいれば湿度が低いため、生きていくことは可能。

ローマ

秩序があるようでない。そんな景観。 ローマ帝国時代の遺跡がゴロゴロしていて、その中を車が走っていたり、となりに普通のアパートが建っていたりするのがごく普通の景観。 とても美しい絵になる場所があるかと思えば、ゴミが溢れかえって治安が悪そうなエリアが突然現れたりと、街が断片的なのが印象的だった。
飯は普通にうまかった。悪くない。値段もお手頃価格で結構たくさん食べれる。
観光名所は恐ろしいほどの人がいて、コロッセオはチケットを買うのに1時間、入るのにさらに1時間くらいかかる。
追加料金を払うと、ツアーの人に連れられて回ることができるが、ゆっくり見たいなら一人で行くことをおすすめする。

めちゃくちゃ有名なところと、そうでないところの差が激しくて、空いているところはほとんど人がいない。
遺跡兼美術館のような場所に、昔の劇場なのか集会所のような場所があって、がらんとしている遺跡でのこのこ歩いているとき、一番歴史の風情というやつを実感することができた。
コロッセオはそれでまあ昔もこんな賑やかだったのかなと思わんでもないが、正直人混みは辛い。

遺跡を暇な時に巡っているときは、アサシンクリードのことをちらほら思い出したりもした。

ローマ史をちょっとでも知っていると、楽しさは倍増するかもしれない。 ちなみにJulyとAugustは、ローマの皇帝の名前が由来だって、知ってました? みたいな薀蓄(うんちく)がいっぱい語れるので、うんちくおじさんにはおすすめ。

観光で行くならいいかもしれないが、長期滞在するにはちと微妙かもなと思った。

ちなみにインターネットは快適だった。

フィレンツェ

メディチ家という中世に突如現れた富豪が作った街。 ミケランジェロレオナルド・ダ・ヴィンチボッティチェリなどの芸術家や、建築家のブルネレスキ、科学者ならガリレオ... と天才を集めていた事でも有名な一族。
銀行業もやっていた一族で、金を使うことを一切惜しまなかった人々だったようだ。

町並みはとても美しく、見どころがギュッと一箇所に詰まっている。
街の人達が伝統を丁寧に守ってきたのであろうという印象を抱く。 昔は都市とその周辺で一個の国だったわけで、日本で言うなら戦国時代のころのイメージが近いかもしれない。 隣国のヴェネツィア共和国とは普通に戦争したりしていて、そのへんの歴史書を読んでも面白い。
そりゃあ都市単位で文化がこんだけ違うわけだと納得。それは日本にも言えることなのかもしれない。
国民国家という概念が生まれてからは、たとえばイタリアというのは一つのまとまりだよねという意識が生まれたけど、元々はまとまりなんてなかった。

街はとてもコンパクトながら、整然としており、歩いているだけで居心地が良い。 京都のように色調の統一感と、高さの制限があって、空と建物の境界線に秩序があるからなのかもしれない。
歩いているだけでなんだかセンスが磨かれそうな気配すらある。

飯はローマと比べると、という感じになるのだが、めちゃめちゃうまくて、感動するレベルの食にありつくことができる。
しかもそんなに高くないところがポイント。   もちろん高級なレストランも結構あって、そういうところに行くと祇園とか銀座で食べるくらいの値段になるのだろう。
トライしてみたかったが、一人で行く度胸はなかった。

値段の安さで言えば、これはローマというかイタリア全体に言えることだけど、ワインがめちゃくちゃ安い。 下手したら水より安いものもある。 1ユーロくらいで売っているものもある。
まあ、多分私は怖くて手が出せないが... 8ユーロくらいから普通に飲める。

コンパクトなだけあって、文化遺産はどこも混雑している。
有名な美術館は、入るのに最低1時間はかかる。
でも、並んででも見る価値はある。

唯一残念なのがインターネットが恐ろしくひどいこと。
建物の中に入ると、そのしっかりした作りのためか、電波が通りにくくなる。
wi-fiは正直使いものにならないのでは...というくらい遅い。

今後

来週はボローニャへ、その次はミラノへ行きます。 熱波がもう少しマシだったら、さらに快適な旅だったのでしょうが、まあ気候変動はどうしようもない。
なおイタリアはゴミの分別がかなりユルイです。プラゴミ分別しようという気はあまりないみたい。

正直ここまで暑いと災害だよなと言うレベル。

Heat wave: Europe to experience 'intense heat' - CNN

自然災害系のやつは、フランスで大粒の雹が降ったり

https://www.bbc.com/news/av/world-europe-48668417/french-storm-hail-batters-south-east-france

サルディニア島でイナゴが大発生したり

https://www.bbc.com/news/world-europe-48580182

一昔前だったら預言者みたいな人が出てきて大変な騒ぎになってそう。 三国志時代だったら黄巾の乱とか起きてそう。

正直住めないレベルに気候が変化してしまったら、移動するのが一番妥当な選択肢になるわけで、そうなったら自分の身の回りはどうなるんだろうというのは、東京に住んでいる私にとっても他人事じゃない気がしている...

それはそうとして、帰国したら俺はダークソウルとテラリアをやるんだ。

平成の終わりに

定期生存報告

メイン業務

直近はまだまだAndroid開発をやったり、とある企業さんの開発サポートをしている。

内容としえては再設計とかリファクタリングというコードありきの話と、アプリのUIの構造の見直しみたいなことをやってる。

直会社員時代はコードの設計は得意ではなかったので、退職してから苦手意識を克服するために重点的にやってきた。

あとは、テストも結構書いている。

TDDとか、Londonで会った凄腕の技術者に教えてもらったBDDとか、を自分なりに解釈しつつ、な感じである。

ひたすら作ることだけに突っ走っていたのが、考える時間が増えた、とでも言うべきか。

個人開発

Android外では、Unityについに手を出し始めた。

Udemyでコースがセールになっていたので、2Dのゲームを作っている。

純粋に楽しい。

ちなみに小学生の頃の夢はゲーム開発者であった。

34歳を目前にして、夢がかなったというべきか。

ネイティブアプリの開発経験は無駄ではなかった気もするが、もう少し早くやっておいても良かったという思いもある。

が、気づいたときが始めどきなので、今更感は気にせずに手を付けている。

ネイティブアプリに比べてやることが圧倒的に多いが、想定していたよりはるかに容易にゲーム開発ができるのはただただ驚きである。

年内に1本ゲーム公開したい...がんばる...

趣味とか

フランス語教室に入会したものの、あまり通えていない。

大学生の頃にやっていたフランス語を再開したのであるが...。

単語とか文法とかは、結構覚えていて自分でもびっくりしている。

仏検2級は取ったし、授業でも論文フランス語のものを読んだりしていたから、まあ簡単には忘れないかという感じ。

でもやはりまともに喋れるにはもっと練習がひつようだ。

最近、毎週末のように高尾の友人の家にお邪魔して、ひたすら飲んで喋っているのだが、とても居心地が良い。

交友関係の少ない身としては、本当に感謝しております。

夏の旅行の折は、美味しいワインを再び調達してきますゆえ、ぜひご贔屓に...

追記: 例の記事の感想

元記事のリンクは貼らない。完全に「知っている」人向けの内容。

なんかDMでリンクをよこしてくる人がいて感想を求められるので、ここに書いておく。

一言で言うと「変わってないな」という感じ。懐かしさに近いのかな?

(これとは別件で、正直まだ自分(たち)の陰口が言われているというのは人づてに聞いたことがあった)

あとは単純に、幸せそうな人を見るのは、気持ちのいいものだった。

純粋に、幸せそうでよかったですね、と賛辞を送りたい。
いや、ほんとに。

たぶんマジレスするのは筋違いなんだと思う。
感情に対して理性で返しても、話は噛み合うことが殆ど無い。

正直あの記事が「界隈」でバズっているのは、わかりみ半分、わからなさみ半分である。
さすが影響力は結構あるんだなあと感心していた。

というのは、真面目によむと内容がよくわからなかったからだし、共感できない部分があったからでもあり、明らかにそれ嘘じゃね?と思ったところがあったからだ。

あらすじとしては、人が入れ替わったことが全てで、会社のイメージと社長(室)に共鳴している人が入ってきた。

that's all という感じである。

それは本当に良かったと思う。

人間は、自分と波長の合う人と一緒にいたほうが、絶対幸せになれる。

ただ、嘘はいけない。

いや、少なくとも、私にとっては、それは嘘にうつったという話であるが。

何も知らない人が読んだら、昔いた従業員が経営層含めて悪人であったというふうに映る。

悪意を持って組織を破壊しようとした人たちがいたみたいな。

だから組織が崩壊した、というふうに読むんではないかな。

というか、崩壊していないのでは。。。

第一、そんな悪い人はいなかったよ。

私はそう信じている。

誰もポスターを剥がしたりなんてしていないと思う。

そんなことをする人はいなかった。

確かにトイレにはられていたポスターが床に落ちてゴミみたいになっていたことはあった。

それは「剥がれ落ちた」のであって、誰かが剥がしたのではない。

そもそもフリーアドレスで、個人の机ってあったっけ...?

私は当時日本にいない時期があったから、もしかしたらその頃の話なのかもしれない。

でも、思うに、彼らにとってそういうイメージだった、という話なのではないかな。

そういうふうに見ていた、ということ。

彼らがそもそも「従業員たち」を敵視していたのではないかな。

起きたことに対して、自分たちの想定する悪意を当てはめたということなんじゃないかな。

そんな気がしてしまった。

どういう世界を描くかは、その人の自由だ。

でも、あまりにも自分に都合の良すぎる記述というのは、どうなんだろう。

たとえば、割とわかりやすく、具体的に経営者自身のふるまいが記述されていない気がする。

気持ちだけはいっぱい書いてある。

たとえばあなたが「毅然」とはしていなかったのだとしたら、どうだったのか、とか。

甘かったのか、それとも曖昧だったのか、それとも感情的だったのか。

陰口を言っていたのは従業員だけであるかのような書き方をしている。

さて、これは本当か?

密室で従業員のことを悪く言ったりしていたのは誰だったか。

Slackで刺される...の意味がわからないが、権力で上から人を押さえつけるようなアプローチを取ったのは...?

影で脅すような事をしたのは、刺すということには当たらないのか...?

怪文書」を書いた人は果たして「従業員たち」だけであったか?

ていうか、怪文書ってなんだ。

信憑性および発行者が不明な状態で出回る事実上の匿名の文書

なので、発行者も特定できている社内文書が怪文書って、本当に意味がわからない。

確かに、言ってもないことを言っているように言いがかりをつけてくる人は結構いた。

さて、やってないことをやったことにされ、言ってもないことを言ったといいがかりをつけていたのは、誰だったか...

それとも、自分たちはまったくそんなことをしていない、とでも言うのか。

あるいは、自分たちだけは例外だ、ということだったのか?

なんだか悪いのは全部あいつらのせい、みたいな印象を受けてしまった。

まあ、それは考えすぎなのかもしれない。

用語の言い回しとか、結構独特の世界観なので、私が読み違えている可能性は大いにある。

第一怪文書がまず怪文書ではない時点で、かなりのハイコンテクストを要求しているように思う。

多分読み替えて進まないと意味が通らないところがたくさんあるのだろう。

フェアではないなあ。おかしいなあ、と思うポイントは、こういうふうにいっぱい出てくる。

でも、今日はそれを書いておきたいのではない。

まあでも、今うまく言っているなら、それでいいじゃんね。

これである。

楽しそうにやっているわけですし、めでたしや。

ただ、あの会社にいた人たちが(私も含めて)まるでひどいやつみたいに描かれているのが、ちょっとフェアじゃないなと感じた。

そこは純粋にちょっと悲しい。

私の周りには、そんな悪人はいなかったよ。

それだけは書いておきたかった。

人の主観というのは、人に都合の良いものにできているので、私の主観もまた私の観測範囲を出ない。

それは明記しておく。

でもなあ。

悪い人はいなかったし、そんな会社を選んで入ってないよ?

その時いた人がどんな人だったかって?

皆個性豊かで優秀だったよ。

あの会社にいたデザイナーとエンジニア、プロジェクトのマネージャ、少なくとも私が一緒に仕事をした人はとても働いていて愉快だった。

自分の知らないことをいつも共有してくれる。違う視点からものを考えてくれる。何よりアウトプットが素晴らしかった。

クライアントにも恵まれて、本当にいろんな経験ができた。

関わりの持てたクライアントさんに仕事を頂いていたのが幸いで、彼らには感謝しかない。

彼らから一体どれだけのことを学ぶことができたか、計り知れない。

そしてそういう仕事を持ってくることができるような、土台を作ってくれた人たちが、私が入社する前にいたのだ。

その人達にも感謝しかない。その「はじまり」がなければ、私達はそこに加わることはなかったのだから。

皆信念やビジョンを持って、仕事をしていたと思う。

だから楽しかった、という記憶があるんだと思う。

そんな人たちのことを、私は悪人とは思えないし、あの時期がそんなに悪い時期だったとも思えない。

そして、そんな会社を作ってくれた社長さんにも、感謝している。

私を拾ってくれたのは社長だしね。

会社というハコはよくわからなかったし、ピンと来ないけど、関わった人達の面影や言葉は、今も私の糧となって生きているよ。とても多様な経験ができた。

だから私はいつもありがとうと思いながら生きてきた。

私自身は大して使える人材ではなかったかもしれないが、一応案件を掛け持ちでやったり、受託で手が空いているときに自社の手伝いをしたり、とかできることはやっていたつもりである。

かりにその結果が、評価制度ではなぜか売上が平均でマイナスだからマイナスだったとしても、そのような評価制度に意見を具申したことが間違っていたとしても、私の中ではよい経験となっている。

まあ、これは勝手な私の思いである。

でも、彼らのことを悪く言うのはやめてほしい。

そんな思いでこの感想文を書いた。

まあ誰が読むんやって感じだけど、詳細な酒の肴になりそうな話は、いつかおとぎ話にして、いずれどこかで。。。

いやあ、本当いい会社だったと思います。ありがとうね。

おやすみなっさい。お読みいただき、ありがとうございました。